福島県県民健康調査「甲状腺検査」責任団体への質問と回答

福島県県民健康調査「甲状腺検査」責任団体に、2020年10月に質問を送付、同11月にご回答をいただいたものを公開します。

 

1ページ目:文書の解説

 

1ページ目:文書の解説  福島県県民健康調査「甲状腺検査」責任団体への質問と回答  端野が送った質問(R2/2020年10月19日発送) 責任団体からの回答 の順に並んでいます (メインの質問以外は各団体ごとに違う質問をお送りしました) 環境省は通話の文字起こしです  責任団体: 福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター(回答日R2年11月17日) 東京電力ホールディングス(回答日R2年11月6日) 福島県 県民健康調査課(返送消印R2年11月18日) 環境省 大臣官房環境保健部 放射線健康管理担当参事官室     (通話日R2年11月23日)  「回答はマンガに利用する」許可を頂いておりますが、拙作中(※)で部分的に 取り上げることで誤解を生んでも失礼に当たりますので、このような形でも 公開させていただきます。 どうぞよろしくお願いいたします。 (※講談社モーニング・ツー「俺の初恋の人が兄とフラグを立てまくってつらい」第17話)  また、2020年の回答であることもご承知おきください。  端野洋子

 

2ページ目:福島県立医科大学取材申し込み文書

2ページ目:福島県立医科大学取材申し込み文書  福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター 御中    錦秋の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。  この度は突然のご連絡失礼いたします。 当方、漫画家をさせていただいております端野洋子と申します。 (講談社アフタヌーン、ブルーバックスで作品を発表しております)  このご連絡の目的は、貴学が実施されております福島県「県民健康調査・甲状腺検査」について、添付の質問についてご教示いただきたいというものです。  お手数をおかけして大変恐縮なのですが、よろしければ同封の返信用封筒か、メール、お電話にてお返事をいただければと思います。 (お電話については確認のため録音させていただきますのでご了承ください)  お返事いただいた内容は、上記レーベルを含む媒体で発表する漫画に反映させていただきます。   お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。   端野 洋子

 

3ページ目:福島県立医科大学への質問

3ページ目:福島県立医科大学への質問  福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問   1. 「甲状腺サポートチーム」について  国際シンポジウム報告書などでご活躍を拝見しておりますが、改めて、検査参加者様のプライバシーに抵触しない範囲で活動内容をご教示いただきたいと思います。  WEB上に資料があればアドレスをご教示いただければと思います。   2. 今後、検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、どのように対応なさるかご教示ください。    ・がんと診断されたことによる就職でのハンデ  ・同じく保険加入の際のハンデ  ・同じくローン申込の際のハンデ  ・同じく結婚の際のハンデ   3. 2.の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、どのようにご対応なさいますか。   (貴学の医学的見解は資料で拝見しておりますが、患者となった皆様の判断はそれとは異なるものとしてお聞きします)   以上です。 よろしくお願いします。  端野 洋子

4ページ目:福島県立医科大学からの回答(1/3)

 

4ページ目:福島県立医科大学からの回答(1/3)  令和2年11月17日  このたびは福島県「県民健康調査」についてご質問をいただき、ありがとうございます。私ども福島  県立医科大学放射線医学県民健康管理センターは、東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事  故による放射線の影響を踏まえ、 福島県の委託を受けて、この調査を実施しております。  調査は、県民の皆さまのこころとからだの健康状態を長期にわたって見守り、病気の予防や早期発見・  早期治療につなげ、 将来にわたる県民の皆さまの健康維持・増進を図ることを目的としております。  今後とも調査の目的に沿って、 県民の皆さまの健康づくりに貢献できるよう努めてまいる所存でござい  ますので、 ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。   公立大学法人 福島県立医科大学  放射線医学県民健康管理センター  広報推進室

 

5ページ目:福島県立医科大学からの回答(2/3)

5ページ目:福島県立医科大学からの回答(2/3)  福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問への回答  令和2年11月17日  Q1  「甲状腺サポートチーム」 について  A1  本学での活動内容の全体像は、ご覧の『国際シンポジウム報告書』  (http://kenko-kanri.jp/img/report_2ndInt1Sympo_JP.pdf) 26頁に記載のとおりで  す。  また、県内のほかの病院に関しましても、同席している看護師がその役割を果たし ていただいております。  県外でも病院の医師とのコミュニケーションをとっておりまして、そういった取 り組みをやっていただけるところがだんだん増えてきているという状況です。今後も その取り組みを広げていきたいと考えております。   Q2 今後、検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、 どのように対  応なさるかご教示ください。  ・がんと診断されたことによる就職、 保険加入、 ローン申込、結婚の際のハン デ  A2  甲状腺がんに限らず、 がん患者に対する差別や偏見は、社会問題として報道等で  も取り上げられているところであります。  私どもの甲状腺検査におきましては、 検査に伴うメリット・デメリットを丁寧に  説明した上で、 個々の対象者が同意確認書により同意 不同意の意思表示をして受  診していただいておりますが、個々の受診者との関わりの中で私どもにできる検査  の範囲内での支援を行っていきたいと考えております。   Q3 Q2の項目に関して、 手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟  を起こされた場合、 どのようにご対応なさいますか。  A3 甲状腺検査は、 検査に伴うメリット、デメリットを丁寧に説明した上で、個々の  対象者が同意確認書により同意 不同意の意思表示をして受診していただく任意の  検査となっております。  がんの診断の段階におきましては、診断が受診者にとってメリットがあると考え

 

6ページ目:福島県立医科大学からの回答(3/3)

6ページ目:福島県立医科大学からの回答(3/3)  られる範囲に限定されるような基準を用いております。  また、 甲状腺がんの治療を行う診療科においても、 手術は受診者にとってメリッ トがあると評価される場合のみ提案されていると考えられます。  ※ 診療科ではないセンターでは、「甲状腺検査」 として 「悪性疑い」の有無まで  を判定します。 その後、 がんなどの甲状腺疾患の治療は診療科において行うこ とから、センターとしては上記の回答となります。

 

7ページ目:東京電力への取材申し込み文書

7ページ目:東京電力への取材申し込み文書  東京電力ホールディングス総務・法務室 御中    錦秋の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。  この度は突然のご連絡失礼いたします。 当方、漫画家をさせていただいております端野洋子と申します。 (講談社アフタヌーン、ブルーバックスで作品を発表しております)  このご連絡の目的は、福島県「県民健康調査・甲状腺検査」について、添付の質問についてご教示いただきたいというものです。  お手数をおかけして大変恐縮なのですが、よろしければ同封の返信用封筒か、メール、お電話にてお返事をいただければと思います。 (お電話については確認のため録音させていただきますのでご了承ください)  お返事いただいた内容は、上記レーベルを含む媒体で発表する漫画に反映させていただきます。   お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。   端野 洋子

 

8ページ目:東京電力への質問

8ページ目:東京電力への質問  福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問   1. 甲状腺検査により、がんと診断され手術を受けたかたが2018年12月末の時点で180名であるとのことです。放射性物質の影響は医学的に否定されていますが、東京電力福島第一原子力発電所事故が無ければ行われる必要のなかった検査であると思います。 御社から、これらの手術を受けた皆様へのサポートはどのようなものがありますか。   2. 今後、甲状腺検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、どのように対応なさるかご教示ください。    ・がんと診断されたことによる就職でのハンデ  ・同じく保険加入の際のハンデ  ・同じくローン申込の際のハンデ  ・同じく結婚の際のハンデ   3. 2.の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、どのようにご対応なさいますか。  以上です。 よろしくお願いします。  端野 洋子

 

9ページ目:東京電力からの回答(1/2)

9ページ目:東京電力からの回答(1/2)  端野洋子 様  2020 年 11 月 6 日  東京電力ホールディングス株式会社  当社福島第一原子力発電所の事故により、立地地域の皆さま、さらには広く社会の 皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけいたしておりますことを、心より深くお詫び 申し上げます。  先般、本社及び復興本社にご郵送いただきましたご質問につきまして、下記の通り ご回答申し上げます。  記  【質問】  1.甲状腺検査により、 がんと判断され手術を受けたかたが 2018年12月末の時点で 180 名であるとのことです。 放射性物質の影響は医学的に否定さていますが、東京 電力福島第一原子力事故が無ければ行われる必要のない検査であると思います。  御社から、これらの手術を受けた皆様へのサポートはどのようなものがありますか。  2.今後、甲状腺検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、 どのように  対応なさるかご教示ください。   ・がんと診断されてことによる就職でのハンデ  ・同じく保険加入の際のハンデ  ・同じくローン申込の際のハンデ  ・同じく結婚の際のハンデ   【回答】  甲状腺検査により、 がんと診断された方に対しては、 心からお見舞い申し上げます。 弊社としては、このような検査により事故影響とは異なり、ご病気が発見された方への 直接的なサポートは個別には対応することはできませんが、ご質問にあります甲状腺 検査は、福島県において実施されている 「県民健康調査」の一環で、福島第一原子力発電所事故に係る福島県民皆様の被ばく線量の評価を行うとともに、健康状態を把握し、疾病の予防、早期発見、早期治療につなげ、 将来にわたる健康の維持、増進を 図ることを目的としたものと承知しており、 事故を発生させてしまった責任からも

 

10ページ目:東京電力からの回答(2/2)

10ページ目:東京電力からの回答(2/2)  この 「県民健康調査」に最大限協力させていただいております。  また、事故と相当因果関係が認められるような健康被害にあわれた場合には、「東京  電力株式会社福島第一、第二原子力発電所事故による原子力損害の範囲の判定等に 関する中間指針」 等を踏まえ、適切に対応させていただきます。   【質問】  3.2の項目に関して、手術を受けたかたやその家族等のかたから責任を問う訴訟を 起こされた場合、 どのように対応なさいますか。  【回答】  訴訟が提起された場合は、ご請求内容やご主張を詳しく伺ったうえで、真摯に対応 してまいります。  以上  扱い:東京電力ホールディングス株式会社  福島復興本社運営管理グループ

 

11ページ目:福島県取材申し込み文書

11ページ目:福島県取材申し込み文書  福島県 県民健康調査課 御中    錦秋の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。  この度は突然のご連絡失礼いたします。 当方、漫画家をさせていただいております端野洋子と申します。 (講談社アフタヌーン、ブルーバックスで作品を発表しております)  このご連絡の目的は、福島県「県民健康調査・甲状腺検査」について、添付の質問についてご教示いただきたいというものです。  お手数をおかけして大変恐縮なのですが、よろしければ同封の返信用封筒か、メール、お電話にてお返事をいただければと思います。 (お電話については確認のため録音させていただきますのでご了承ください)  お返事いただいた内容は、上記レーベルを含む媒体で発表する漫画に反映させていただきます。   お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。   端野 洋子

 

12ページ目:福島県への質問

12ページ目:福島県への質問  福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問   1. 「県民健康調査甲状腺検査サポート事業」について  県庁WEBサイトなどで概要を拝見しておりますが、改めて、検査参加者様のプライバシーに抵触しない範囲で活動内容をご教示いただければと思います。  WEB上に資料があればアドレスをご教示いただければと思います。   2. 今後、甲状腺検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、どのように対応なさるかご教示ください。    ・がんと診断されたことによる就職でのハンデ  ・同じく保険加入の際のハンデ  ・同じくローン申込の際のハンデ  ・同じく結婚の際のハンデ   3. 2.の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、どのようにご対応なさいますか。  4. 上記のような被検査者の皆様の不利益に対して、東京電力からの支援などはありますか。    以上です。 よろしくお願いします。  端野 洋子

13ページ目:福島県からの回答

 

13ページ目:福島県からの回答  福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問への回答  福島県県民健康調査課  ·  Q1 「県民健康調査 甲状腺検査サポート事業」について  A 1  当県 Web サイトにおける「県民健康調査甲状腺検査サポート事業について」のページに掲載の とおりですので、以下の URL を御参照ください。  https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kojyosen-support.html   Q2 今後、 検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、 どのように対応なさるか  ご教示ください。  • がんと診断されたことによる就職、 保険加入、ローン申込、結婚の際のハンデ  A2  一般的に、 既往症のある方が保険に加入できないことがあるということ等を伺ったことはあります。   Q3 Q2の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、 どのようにご対応なさいますか。  A3  仮定の訴訟に関する質問のため回答はありませんが、一般的な訴訟への対応となるものと思 われます。   Q4 上記のような被検査者の皆様の不利益に対して、 東京電力からの支援などはありますか。  A4  当県以外による支援については把握しておりません。

14ページ目:環境省への取材申し込み文書

 

14ページ目:環境省への取材申し込み文書  環境省大臣官房環境保健部 放射線健康管理担当参事官室 御中    錦秋の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。  この度は突然のご連絡失礼いたします。 当方、漫画家をさせていただいております端野洋子と申します。 (講談社アフタヌーン、ブルーバックスで作品を発表しております)  このご連絡の目的は、福島県「県民健康調査・甲状腺検査」について、支援官庁として添付の質問についてご教示いただきたいというものです。  お手数をおかけして大変恐縮なのですが、よろしければ同封の返信用封筒か、メール、お電話にてお返事をいただければと思います。 (お電話については確認のため録音させていただきますのでご了承ください)  お返事いただいた内容は、上記レーベルを含む媒体で発表する漫画に反映させていただきます。   お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。   端野 洋子

 

15ページ目:環境省への質問

15ページ目:環境省への質問  福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問   1. 甲状腺検査により、がんと診断され手術を受けたかたが2018年12月末の時点で180名であると公開されておりますが、政府から、これらの手術を受けた皆様へのサポートはありますか。 あれば内容についてご教示ください。   2. 今後、甲状腺検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、どのように対応なさるかご教示ください。    ・がんと診断されたことによる就職でのハンデ  ・同じく保険加入の際のハンデ  ・同じくローン申込の際のハンデ  ・同じく結婚の際のハンデ   3. 2.の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、どのようにご対応なさいますか。      以上です。 よろしくお願いします。  端野 洋子

 

16ページ目:環境省からの回答通話内容文字起こし (1/3)

16ページ目:環境省からの回答通話内容文字起こし (1/3)  注:「えっと」「あのー」等の息継ぎ言葉、 端野の相槌は読みづらくなるので省略  (冒頭挨拶部省略)  環境省: まず一番目のご質問ですけれども、がんと診断されて手術を受けた皆様へのサポート ということまずご質問でございますけれども、まずそもそも前提としまして 福島の甲状腺検査ではですね、甲状腺がんが見つかった時の治療に関してはきちんと 担当医の専門の先生が手術の必要不必要含めて判断を行っているとは思っております。  きちんと担当医の先生がご本人とご家族様に説明をしてきちんとインフォームド コンセントですね、同意を頂いた上で同意をもらった後はきちんと学会とか作成の ガイドラインをふまえてきちんと適切に手術されているとは考えております。  サポートに関してなんですけれども福島県さんの方でご存知かと思いますけれども 元々18歳以下の方っていうのは医療費かかりません、かからないんですね。 で19歳で手術手術を受けられた方の医療費に関してはそれを支払った方へのサポート としましてまず県の方で甲状腺検査サポート事業を実施していただいております。  この事業はもしかすると県の方でもうすでにホームページ等調べられたかと 思うんですけれども、基本的には甲状腺検査受けられた方がしこりが見つかった 人に対してですね、まず福島県に診療情報ですね、提供いただく対価といたしまして 医療費の自己負担分に相当する支援金をですね政府の予算から支払っております。  で、まず私(わたくし)たち環境省としましてもきちんと県民健康調査で 甲状腺の検査の子のサポート事業がですね適切にちゃんと行われるように 福島県を技術的にまた体制的に支援していきたいとは考えております。  以上が1番目の回答となります。  はい次に2番目に行ってもよろしいでしょうか。  端野: はい大丈夫です。

17ページ目:環境省からの回答通話内容文字起こし (2/3)

 

17ページ目:環境省からの回答通話内容文字起こし (2/3)  環境省: はいまずはご指摘の手術を受けた方の以下のようなハンデってお話ですけれども、 ご提示された事項に関しましてですね、こちらとしてもがんサバイバーの方々の話や がんと仕事の両立支援の著書などで記載されているのは十分承知しております。 先ほども申し上げたんですけれども基本的に甲状腺検査もですね検査を受けられる方に ついて検査のメリットデメリットについてきちんと説明をし希望される方にちゃんと 行われているものだと私達は思っているところでございます。  環境省 通話内容文字起こし 2/3  まずで見つかった場合は先ほども説明しました、お話しさせていただきましたけれども、 きちんと担当医の方からご本人と保護者の方にきちんと説明同意を頂いた上での治療を 行っているものと考えておるところでございます。 なので私達としてはそのようなご指摘のことはあの、きちんと説明されてるものとは、はい、 承知しております  端野: ということは、そういうハンデは手術を受ける側が認識しているから問題がない とおっしゃる、ということでよろしいですか。  環境省: そうですね、あの、どの病気も疾患もそうなんですけれどもきちんとやっぱりそこら辺は 担当医の方達がご本人とご家族と話し合って治療法を選ぶべきだと考えております。  でですね色々やっぱり治療後の患者さんに対するご不都合な点というのは いろんな病気他のがんとかでもある事項だとは認識しております。  端野: はい、他の病気と同じだということでよろしいですか。  環境省: きちんと説明、同意を行って治療をしていただいていると私達の方で考えております。  端野: はい。では国としても今のお話いただいた感じの認識でいらっしゃるということで よろしいですか。  環境省: そうですね、まずきちんと説明と同意、これだけはきちんとしっかりして、やっぱり あのきちんと納得していただいてご本人とご家族様に選択していただくべきことだ とは思っております。

 

18ページ目:環境省からの回答通話内容文字起こし (3/3)

18ページ目:環境省からの回答通話内容文字起こし (3/3)  環境省: それでは最後の3番めのご質問でよろしいでしょうか。 まず訴訟を起こされた場合というお話ですけれども、なので私達はなので、前の段階 メリット・デメリットの十分な説明を受けた上できちんと検査の受診がされることが 重要だと考えております。 まずそこは前提として考えておりまして、でもし訴訟された場合ということなんですけれども、 これは今までまだ訴訟されていない段階で仮定となりますのでちょっとあのやっぱり 対応についてはお答えが難しいっていうところが正直なところでございます。  はい、以上になります。  環境省 通話内容文字起こし 3/3  端野: はい。わかりました。 確認なんですけど今いただいたお電話の内容は漫画の中で使わせていただくこと には差し支えありませんでしょうか。  環境省: そのような前提でご質問受けておりますので、はい。  端野: わかりました。 では、すいませんわざわざお電話いただきまして。  環境省: いえいえいえ、お時間かかってお待たせしてしまいまして まずそれは申し訳ないです。  端野: それではこれでお電話お切りしても大丈夫ですか。  環境省: はい、大丈夫、けっこうでございますお時間いただいてありがとうございました。  それでは失礼します。

 

以上の画像にはALTを入れてありますが、以下にテキストのみを貼っておきます。
レイアウトがずれるのはご容赦ください。

 


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1ページ目:文書の解説

福島県県民健康調査「甲状腺検査」責任団体への質問と回答

端野が送った質問(R2/2020年10月19日発送)
責任団体からの回答
の順に並んでいます
(メインの質問以外は各団体ごとに違う質問をお送りしました)
環境省は通話の文字起こしです

責任団体:
福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター(回答日R2年11月17日)
東京電力ホールディングス(回答日R2年11月6日)
福島県 県民健康調査課(返送消印R2年11月18日)
環境省 大臣官房環境保健部 放射線健康管理担当参事官室
    (通話日R2年11月23日)

「回答はマンガに利用する」許可を頂いておりますが、拙作中(※)で部分的に
取り上げることで誤解を生んでも失礼に当たりますので、このような形でも
公開させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
(※講談社モーニング・ツー「俺の初恋の人が兄とフラグを立てまくってつらい」第17話)

また、2020年の回答であることもご承知おきください。

端野洋子
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2ページ目:福島県立医科大学取材申し込み文書

福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター 御中

 

錦秋の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

この度は突然のご連絡失礼いたします。
当方、漫画家をさせていただいております端野洋子と申します。
講談社アフタヌーンブルーバックスで作品を発表しております)

このご連絡の目的は、貴学が実施されております福島県「県民健康調査・甲状腺検査」について、添付の質問についてご教示いただきたいというものです。

お手数をおかけして大変恐縮なのですが、よろしければ同封の返信用封筒か、メール、お電話にてお返事をいただければと思います。
(お電話については確認のため録音させていただきますのでご了承ください)

お返事いただいた内容は、上記レーベルを含む媒体で発表する漫画に反映させていただきます。


お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。


端野 洋子
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3ページ目:福島県立医科大学への質問

福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問


1. 「甲状腺サポートチーム」について
 国際シンポジウム報告書などでご活躍を拝見しておりますが、改めて、検査参加者様のプライバシーに抵触しない範囲で活動内容をご教示いただきたいと思います。
 WEB上に資料があればアドレスをご教示いただければと思います。
 
2. 今後、検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、どのように対応なさるかご教示ください。
 
 ・がんと診断されたことによる就職でのハンデ
 ・同じく保険加入の際のハンデ
 ・同じくローン申込の際のハンデ
 ・同じく結婚の際のハンデ
 
3. 2.の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、どのようにご対応なさいますか。

 (貴学の医学的見解は資料で拝見しておりますが、患者となった皆様の判断はそれとは異なるものとしてお聞きします)
 
以上です。
よろしくお願いします。

端野 洋子

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4ページ目:福島県立医科大学からの回答(1/3)

令和2年11月17日 
このたびは福島県「県民健康調査」についてご質問をいただき、ありがとうございます。私ども福島 
県立医科大学放射線医学県民健康管理センターは、東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所事 
故による放射線の影響を踏まえ、 福島県の委託を受けて、この調査を実施しております。 
調査は、県民の皆さまのこころとからだの健康状態を長期にわたって見守り、病気の予防や早期発見・ 
早期治療につなげ、 将来にわたる県民の皆さまの健康維持・増進を図ることを目的としております。 
今後とも調査の目的に沿って、 県民の皆さまの健康づくりに貢献できるよう努めてまいる所存でござい 
ますので、 ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 

公立大学法人 福島県立医科大学 
放射線医学県民健康管理センター 
広報推進室 

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5ページ目:福島県立医科大学からの回答(2/3)

福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問への回答 
令和2年11月17日 
Q1 
甲状腺サポートチーム」 について 
A1 
本学での活動内容の全体像は、ご覧の『国際シンポジウム報告書』 
(http://kenko-kanri.jp/img/report_2ndInt1Sympo_JP.pdf) 26頁に記載のとおりで 
す。 
また、県内のほかの病院に関しましても、同席している看護師がその役割を果たし ていただいております。 
県外でも病院の医師とのコミュニケーションをとっておりまして、そういった取 り組みをやっていただけるところがだんだん増えてきているという状況です。今後も その取り組みを広げていきたいと考えております。 

Q2 今後、検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、 どのように対 
応なさるかご教示ください。 
・がんと診断されたことによる就職、 保険加入、 ローン申込、結婚の際のハン デ 
A2  甲状腺がんに限らず、 がん患者に対する差別や偏見は、社会問題として報道等で 
も取り上げられているところであります。 
私どもの甲状腺検査におきましては、 検査に伴うメリット・デメリットを丁寧に 
説明した上で、 個々の対象者が同意確認書により同意 不同意の意思表示をして受 
診していただいておりますが、個々の受診者との関わりの中で私どもにできる検査 
の範囲内での支援を行っていきたいと考えております。 

Q3 Q2の項目に関して、 手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟 
を起こされた場合、 どのようにご対応なさいますか。 
A3 甲状腺検査は、 検査に伴うメリット、デメリットを丁寧に説明した上で、個々の 
対象者が同意確認書により同意 不同意の意思表示をして受診していただく任意の 
検査となっております。 
がんの診断の段階におきましては、診断が受診者にとってメリットがあると考え 

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6ページ目:福島県立医科大学からの回答(3/3)

られる範囲に限定されるような基準を用いております。 
また、 甲状腺がんの治療を行う診療科においても、 手術は受診者にとってメリッ トがあると評価される場合のみ提案されていると考えられます。 
※ 診療科ではないセンターでは、「甲状腺検査」 として 「悪性疑い」の有無まで 
を判定します。 その後、 がんなどの甲状腺疾患の治療は診療科において行うこ とから、センターとしては上記の回答となります。 

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7ページ目:東京電力への取材申し込み文書

東京電力ホールディングス総務・法務室 御中

 

錦秋の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

この度は突然のご連絡失礼いたします。
当方、漫画家をさせていただいております端野洋子と申します。
講談社アフタヌーンブルーバックスで作品を発表しております)

このご連絡の目的は、福島県「県民健康調査・甲状腺検査」について、添付の質問についてご教示いただきたいというものです。

お手数をおかけして大変恐縮なのですが、よろしければ同封の返信用封筒か、メール、お電話にてお返事をいただければと思います。
(お電話については確認のため録音させていただきますのでご了承ください)

お返事いただいた内容は、上記レーベルを含む媒体で発表する漫画に反映させていただきます。


お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。


端野 洋子

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8ページ目:東京電力への質問

福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問


1. 甲状腺検査により、がんと診断され手術を受けたかたが2018年12月末の時点で180名であるとのことです。放射性物質の影響は医学的に否定されていますが、東京電力福島第一原子力発電所事故が無ければ行われる必要のなかった検査であると思います。
御社から、これらの手術を受けた皆様へのサポートはどのようなものがありますか。
 
2. 今後、甲状腺検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、どのように対応なさるかご教示ください。
 
 ・がんと診断されたことによる就職でのハンデ
 ・同じく保険加入の際のハンデ
 ・同じくローン申込の際のハンデ
 ・同じく結婚の際のハンデ
 
3. 2.の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、どのようにご対応なさいますか。

以上です。
よろしくお願いします。

端野 洋子

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9ページ目:東京電力からの回答(1/2)

端野洋子 様 
2020 年 11 月 6 日 
東京電力ホールディングス株式会社 
当社福島第一原子力発電所の事故により、立地地域の皆さま、さらには広く社会の 皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけいたしておりますことを、心より深くお詫び 申し上げます。 
先般、本社及び復興本社にご郵送いただきましたご質問につきまして、下記の通り ご回答申し上げます。 
記 
【質問】 
1.甲状腺検査により、 がんと判断され手術を受けたかたが 2018年12月末の時点で 180 名であるとのことです。 放射性物質の影響は医学的に否定さていますが、東京 電力福島第一原子力事故が無ければ行われる必要のない検査であると思います。 
御社から、これらの手術を受けた皆様へのサポートはどのようなものがありますか。 
2.今後、甲状腺検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、 どのように 
対応なさるかご教示ください。 

・がんと診断されてことによる就職でのハンデ 
・同じく保険加入の際のハンデ 
・同じくローン申込の際のハンデ 
・同じく結婚の際のハンデ 

【回答】 
甲状腺検査により、 がんと診断された方に対しては、 心からお見舞い申し上げます。 弊社としては、このような検査により事故影響とは異なり、ご病気が発見された方への 直接的なサポートは個別には対応することはできませんが、ご質問にあります甲状腺 検査は、福島県において実施されている 「県民健康調査」の一環で、福島第一原子力発電所事故に係る福島県民皆様の被ばく線量の評価を行うとともに、健康状態を把握し、疾病の予防、早期発見、早期治療につなげ、 将来にわたる健康の維持、増進を 図ることを目的としたものと承知しており、 事故を発生させてしまった責任からも 

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10ページ目:東京電力からの回答(2/2)

この 「県民健康調査」に最大限協力させていただいております。 
また、事故と相当因果関係が認められるような健康被害にあわれた場合には、「東京 
電力株式会社福島第一、第二原子力発電所事故による原子力損害の範囲の判定等に 関する中間指針」 等を踏まえ、適切に対応させていただきます。 

【質問】 
3.2の項目に関して、手術を受けたかたやその家族等のかたから責任を問う訴訟を 起こされた場合、 どのように対応なさいますか。 
【回答】 
訴訟が提起された場合は、ご請求内容やご主張を詳しく伺ったうえで、真摯に対応 してまいります。 
以上 
扱い:東京電力ホールディングス株式会社 
福島復興本社運営管理グループ 

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11ページ目:福島県取材申し込み文書

福島県 県民健康調査課 御中

 

錦秋の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

この度は突然のご連絡失礼いたします。
当方、漫画家をさせていただいております端野洋子と申します。
講談社アフタヌーンブルーバックスで作品を発表しております)

このご連絡の目的は、福島県「県民健康調査・甲状腺検査」について、添付の質問についてご教示いただきたいというものです。

お手数をおかけして大変恐縮なのですが、よろしければ同封の返信用封筒か、メール、お電話にてお返事をいただければと思います。
(お電話については確認のため録音させていただきますのでご了承ください)

お返事いただいた内容は、上記レーベルを含む媒体で発表する漫画に反映させていただきます。


お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。


端野 洋子

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12ページ目:福島県への質問

福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問


1. 「県民健康調査甲状腺検査サポート事業」について
 県庁WEBサイトなどで概要を拝見しておりますが、改めて、検査参加者様のプライバシーに抵触しない範囲で活動内容をご教示いただければと思います。
 WEB上に資料があればアドレスをご教示いただければと思います。
 
2. 今後、甲状腺検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、どのように対応なさるかご教示ください。
 
 ・がんと診断されたことによる就職でのハンデ
 ・同じく保険加入の際のハンデ
 ・同じくローン申込の際のハンデ
 ・同じく結婚の際のハンデ
 
3. 2.の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、どのようにご対応なさいますか。

4. 上記のような被検査者の皆様の不利益に対して、東京電力からの支援などはありますか。

 

以上です。
よろしくお願いします。

端野 洋子

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13ページ目:福島県からの回答

福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問への回答 
福島県県民健康調査課 
· 
Q1 「県民健康調査 甲状腺検査サポート事業」について 
A 1 
当県 Web サイトにおける「県民健康調査甲状腺検査サポート事業について」のページに掲載の とおりですので、以下の URL を御参照ください。 
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kojyosen-support.html 

Q2 今後、 検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、 どのように対応なさるか 
ご教示ください。 
• がんと診断されたことによる就職、 保険加入、ローン申込、結婚の際のハンデ 
A2 
一般的に、 既往症のある方が保険に加入できないことがあるということ等を伺ったことはあります。 

Q3 Q2の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、 どのようにご対応なさいますか。 
A3 
仮定の訴訟に関する質問のため回答はありませんが、一般的な訴訟への対応となるものと思 われます。 

Q4 上記のような被検査者の皆様の不利益に対して、 東京電力からの支援などはありますか。 
A4 
当県以外による支援については把握しておりません。 

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14ページ目:環境省への取材申し込み文書

環境省大臣官房環境保健部
放射線健康管理担当参事官室 御中

 

錦秋の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

この度は突然のご連絡失礼いたします。
当方、漫画家をさせていただいております端野洋子と申します。
講談社アフタヌーンブルーバックスで作品を発表しております)

このご連絡の目的は、福島県「県民健康調査・甲状腺検査」について、支援官庁として添付の質問についてご教示いただきたいというものです。

お手数をおかけして大変恐縮なのですが、よろしければ同封の返信用封筒か、メール、お電話にてお返事をいただければと思います。
(お電話については確認のため録音させていただきますのでご了承ください)

お返事いただいた内容は、上記レーベルを含む媒体で発表する漫画に反映させていただきます。


お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご検討よろしくお願いいたします。


端野 洋子

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15ページ目:環境省への質問

福島県「県民健康調査・甲状腺検査」に関する質問


1. 甲状腺検査により、がんと診断され手術を受けたかたが2018年12月末の時点で180名であると公開されておりますが、政府から、これらの手術を受けた皆様へのサポートはありますか。
あれば内容についてご教示ください。
 
2. 今後、甲状腺検査の結果手術を受けたかたが以下の不利益を被った場合、どのように対応なさるかご教示ください。
 
 ・がんと診断されたことによる就職でのハンデ
 ・同じく保険加入の際のハンデ
 ・同じくローン申込の際のハンデ
 ・同じく結婚の際のハンデ
 
3. 2.の項目に関して、手術を受けたかたやその親族等のかたから責任を問う訴訟を起こされた場合、どのようにご対応なさいますか。

 

 

以上です。
よろしくお願いします。

端野 洋子

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16ページ目:環境省からの回答通話内容文字起こし (1/3)

注:「えっと」「あのー」等の息継ぎ言葉、
端野の相槌は読みづらくなるので省略

(冒頭挨拶部省略)

環境省
まず一番目のご質問ですけれども、がんと診断されて手術を受けた皆様へのサポート
ということまずご質問でございますけれども、まずそもそも前提としまして
福島の甲状腺検査ではですね、甲状腺がんが見つかった時の治療に関してはきちんと
担当医の専門の先生が手術の必要不必要含めて判断を行っているとは思っております。

きちんと担当医の先生がご本人とご家族様に説明をしてきちんとインフォームド
コンセントですね、同意を頂いた上で同意をもらった後はきちんと学会とか作成の
ガイドラインをふまえてきちんと適切に手術されているとは考えております。

サポートに関してなんですけれども福島県さんの方でご存知かと思いますけれども
元々18歳以下の方っていうのは医療費かかりません、かからないんですね。
で19歳で手術手術を受けられた方の医療費に関してはそれを支払った方へのサポート
としましてまず県の方で甲状腺検査サポート事業を実施していただいております。

この事業はもしかすると県の方でもうすでにホームページ等調べられたかと
思うんですけれども、基本的には甲状腺検査受けられた方がしこりが見つかった
人に対してですね、まず福島県に診療情報ですね、提供いただく対価といたしまして
医療費の自己負担分に相当する支援金をですね政府の予算から支払っております。

で、まず私(わたくし)たち環境省としましてもきちんと県民健康調査で
甲状腺の検査の子のサポート事業がですね適切にちゃんと行われるように
福島県を技術的にまた体制的に支援していきたいとは考えております。

以上が1番目の回答となります。

はい次に2番目に行ってもよろしいでしょうか。

端野:
はい大丈夫です。

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17ページ目:環境省からの回答通話内容文字起こし (2/3)

環境省
はいまずはご指摘の手術を受けた方の以下のようなハンデってお話ですけれども、
ご提示された事項に関しましてですね、こちらとしてもがんサバイバーの方々の話や
がんと仕事の両立支援の著書などで記載されているのは十分承知しております。
先ほども申し上げたんですけれども基本的に甲状腺検査もですね検査を受けられる方に
ついて検査のメリットデメリットについてきちんと説明をし希望される方にちゃんと
行われているものだと私達は思っているところでございます。

環境省 通話内容文字起こし 2/3

まずで見つかった場合は先ほども説明しました、お話しさせていただきましたけれども、
きちんと担当医の方からご本人と保護者の方にきちんと説明同意を頂いた上での治療を
行っているものと考えておるところでございます。
なので私達としてはそのようなご指摘のことはあの、きちんと説明されてるものとは、はい、
承知しております

端野:
ということは、そういうハンデは手術を受ける側が認識しているから問題がない
とおっしゃる、ということでよろしいですか。

環境省
そうですね、あの、どの病気も疾患もそうなんですけれどもきちんとやっぱりそこら辺は
担当医の方達がご本人とご家族と話し合って治療法を選ぶべきだと考えております。

でですね色々やっぱり治療後の患者さんに対するご不都合な点というのは
いろんな病気他のがんとかでもある事項だとは認識しております。

端野:
はい、他の病気と同じだということでよろしいですか。

環境省
きちんと説明、同意を行って治療をしていただいていると私達の方で考えております。

端野:
はい。では国としても今のお話いただいた感じの認識でいらっしゃるということで
よろしいですか。

環境省
そうですね、まずきちんと説明と同意、これだけはきちんとしっかりして、やっぱり
あのきちんと納得していただいてご本人とご家族様に選択していただくべきことだ
とは思っております。

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18ページ目:環境省からの回答通話内容文字起こし (3/3)

環境省
それでは最後の3番めのご質問でよろしいでしょうか。
まず訴訟を起こされた場合というお話ですけれども、なので私達はなので、前の段階
メリット・デメリットの十分な説明を受けた上できちんと検査の受診がされることが
重要だと考えております。
まずそこは前提として考えておりまして、でもし訴訟された場合ということなんですけれども、
これは今までまだ訴訟されていない段階で仮定となりますのでちょっとあのやっぱり
対応についてはお答えが難しいっていうところが正直なところでございます。

はい、以上になります。

環境省 通話内容文字起こし 3/3

端野:
はい。わかりました。
確認なんですけど今いただいたお電話の内容は漫画の中で使わせていただくこと
には差し支えありませんでしょうか。

環境省
そのような前提でご質問受けておりますので、はい。

端野:
わかりました。
では、すいませんわざわざお電話いただきまして。

環境省
いえいえいえ、お時間かかってお待たせしてしまいまして
まずそれは申し訳ないです。

端野:
それではこれでお電話お切りしても大丈夫ですか。

環境省
はい、大丈夫、けっこうでございますお時間いただいてありがとうございました。

それでは失礼します。

 

 

誤記のお詫び

拙作「俺の初恋の人が兄とフラグを立てまくってつらい」第2話( 

https://comic-days.com/episode/316190247079503804

)8ページ目脚注に誤記があります。

この画像の下部、赤枠内の記述です。

 

誤記のスクリーンショット


正しくは、
【※副腎皮質ホルモン
下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモンの作用により副腎から分泌されるいわゆる「ストレス拮抗ホルモン」】
とすべきところ、
【副腎皮質刺激ホルモンの作用により副腎から分泌される】が抜けています。

作品公式twitterでも訂正のお知らせをいたしました。

 

 

 

私の理解不足によるものです。
謹んでお詫び申し上げます。

 

修正は、単行本化の際に行う予定です。